澤田です。

「かわいい女の子が産まれました。
 母子共に健康です。これで一安心です」
おとうさんになった彼からのFbです。

今朝、日付が変わったころに
大学院仲間同士のカップルそれも中国人の女性と
和歌山出身の男性に女の子が生まれました。

京産大経営学部大学院マネジメント研究科
院生どうしのカップルのベイビーですから
マネケンベイビーでしょうか。

ぼくは昨日遅かったのですがいつものように4時前に起きて
スマホでフェイスブックとツイッターで
ぼくが寝ている間にアップされたS-N-Sをチェック。

それをソーシャルフィルタリングと呼ぶらしい。
フィルタリングとは情報をふるいにかけるということ。
ぼくの知りたい友人の行動に関する情報だけを集める。

そんなお話が昨日のMCEI大阪支部定例会のテーマでした。
お越しいただいたのはご存じ@さとなおさんこと佐藤 尚之さん
株式会社ツナグの代表取締役でコミュニケーション・ディレクター

2014年2月定例会1.jpg

 

@さとなおさんには今までに二回
MCEI大阪支部で講演いただいています。
一回目は2010年の4月定例会でした

ケメコ通信VOL.3149 2010/04/08 ケータイ業界の切磋琢磨
http://www.mcei-osk.gr.jp/article/13677950.html

 

 ソーシャルネットワーク、
 ツイッターやっていないビジネスパーソンさん、
 ヤバいよ、で締めくくり、MCEI大阪で「さとなお.comさん」

参加されていた会員の方のTwがさっそくアップされたのを憶えています。
ぼくにとって、というか参加された方全員にとって
ものすごいインパクトがあった講演でした。

そして二回目はその翌年、東日本大震災の影響が
まだまだ色濃く残る2011年6月の定例会でした。


ケメコ通信VOL.3573 2011/06/10 再び「素」のマーケティング
http://www.mcei-osk.gr.jp/article/14014713.html
「SIPS」理論の話を聞きました。

これからのソーシャルメディアに対応した生活者消費行動を
『共感する:Sympathize → 確認する:Identify
 →参加する:Participate →共有・拡散する:Share&Spread』と
シンプルに整理し、その考え方を略して「SIPS」と名付けました。
<詳細・解説は>http://www.dentsu.co.jp/sips/index.html

 

そして昨日2年8か月ぶりにお願いしてお越しいただきました。
その間もなんどかお願いをしていたのですが
そんなに状況は変化していないということで固辞されてました。

 

今回は40周年記念ということでお越しいただきました。
ざっと40年を振り返るのではなく情報革命の
Windows 95からの20年をまとめていただきました。

 

1995年  インターネット
2000年  Google Amazon
2005年  情報洪水
2010年  ソーアシャルメディア
2015年  ?

 

こうやって見てみると5年おきに
大きな流れがあることが分かります。
Windows 95からの20年です。

 

ところがぼくらを含めて過去の安逸な
成功体験にしばられている広告マンたちは
この20年の変化を見ようともしません。

 

ナメるなよ!
ホントに大変化が起きているぞ!
人類史に残る大変化だぞ!

 

それでも彼らはその大変化を見ようとしません。
2005年の情報洪水は情報に関する大変化です。
情報は99.996%がスルーされていきます。
たった0,004%しか届いていないのです。

 

従来の情報のやり方ではうざい!の一言!
メディアもツールもエンタメ過剰!で
生活者の時間の奪い合い!取り合いです。

2014年2月定例会2.jpg

 

じゃあぁ!どうするか!
今回の講演テーマでもある
「日本を変える 3つのシフト」について聞きました。

 

・コミュニケーション・シフト
・プラットフォーム・シフト
・ソーシャル・シフト

 

@さとなおさんは2005年の情報洪水意向を
情報を伝えたい企業にとってチョー
アウェイな状態と言い切りました。

・コミュニケーション・シフト

今までの情報を伝えたい企業のコミュニケーションのやり方は
「邪魔して見せる」「強制的に見せる」
もともと関心のない人をターゲットにして無理矢理振り向かせること

 

本来の企業のコミュニケーションは
もともと関心のあるひとを見つけ出し
興味を持たせ、共感を抱かせることです。

 

それをするためにどうする!
友人がメディア。
信頼できるメディアは友人。

 

フェイスブックによると
Fbをやっているひとは
平均130人の友人がいるらしい。

そしてその友人から来た情報に約3%のひとが
いいね!ボタンを押し「RT」するらしい。
これってすごくない?

 

昨日の会場には約100人の参加者がいました。
@さとなおさんが「今大阪なう!」と書くと
100人の参加者が「いいね!」クリックし
その友達130人がそれをみて3%の人が「いいね!」をし
それが次々とあっというまに拡がっていくということ。

 

まさに友人や家族が最強メディアです。
そのことを考えて情報共有プラットフォームを
マーケッターは作り上げていかないといけません。

 

・プラットフォーム・シフト

お茶の間プラットフォーム 
トライブプラットフォーム
ソーシャルグラフプラットフォーム

 

お茶の間プラットフォームは一昔前の
消えてしまったようなお茶の間ですが
これがまだまだしっかり残っているところもあります。

 

トライブプラットフォームは
最近本もでているらしいですが
「閉じる」というか仲間うちの趣味の世界だったりします。

 

ソーシャルグラフプラットフォームは
アーリアダプターというかオピニオンリーダー的な人で
生活者が勝手につながっていくというもの。

 

メディア発想ではなくプラットフォームの場をつくる。
ひとが伝えてくれる場を設計する。
キーワードは「その情報は友人に教えたくなるか!」

 

・ソーシャル・シフト

 

最後はソーシャル・シフト
モノを売るという企業の課題の解決でなく
笑顔が溢れる生活者の課題を解決する。

 

もうマーケッターは情報発信を仕事にするのでなく
生活者そのものの課題を解決することが仕事となる。

 

今までの企業は生活者に自分をどう見せるかを考えてきた。
これからは社内の共感と社外の共感が必要となる。

 

ひょっとしたら次回講演に来るときには
もうマーケティングという言葉が
無くなっているかも知れない。

 

そんなショッキングなことばが最後の締めくくりでした。
いやあぁぁっ!さすがに旬なお話でした。
@さとなおさん!エキサイティングでした。

20142月定例会3.jpg

 

2013年度、MCEI大阪支部は40周年を迎えました。
40周年は未来に向けての40周年でもあり、
50周年、100周年を見据えての40周年です。

 

そんな時代からMCEI大阪支部は
マーケティングを考え続けてきました。
マーケティングができることを考えてきました。

 

MCEI大阪支部はマーケティングを金儲けの手段や
テクノロジーに陥れてはいけないと考えています。

 

マーケティングは人間が人間らしく暮すための
提案や指針を指し示すものと考えています。
マーケティングの可能性でしょうか。

MCEIのMはMarketingのMです。

マーケティングになにが出来ることを考える。
マーケティングを単なるビジネスの
儲け話のテクノロジーに陥れない。

 

人が生きていくために真に役にたつ
根源的なマーケティングでありたいと考えています。

 

MCEI大阪支部は創立40周年を迎え、
2014年1月〜3月までを記念月間と位置づけ
創立40周年記念講演を三ケ月にわたり開催しています。

 

来月は40周年記念定例会の最終回です。

 

●3月定例会

 

・開催年月日:2014年3月13日(木)18:00〜

・テーマ:『マーケティング思考の可能性』

・講師:流通科学大学 学長 日本マーケティング学会会長 石井淳蔵先生

・会場:OMMビル1+2+3号室(大阪市中央区大手前1-7-31)

 

そしてMCEI大阪支部の来年度
2014年度の年間テーマを決定しました。
「生活者とともに進む―マーケティングの可能性―」

 

まさに昨日聞いたソーシャル・シフト
モノを売るという企業の課題の解決でなく
笑顔が溢れる生活者の課題を解決することです。

 

MCEIは多様なマーケティングの現場で
困難な課題に挑戦し続けている
実務家の組織です。

 

希望はここから、
勝負はこれから。
これから面白くなる

 

今日、ここからまた新しい出発
元気出していこう。
(水口語録より)