理事長の澤田です。9月の定例会レポートです。

いやあぁっ!ほんとに立派です!すごいです!

こんなまちづくりのコンサルなんていません。
さすが立命のパラサン!産業社会学部出身。
ちゃんと地面に足がついた活動をしたはります。

昨日のMCEI大阪支部 2011年9月度 定例会は
神戸・新開地まちづくりNPOの事務局長の古田 篤司さんを
お招きして「衰退商業地再生の戦略
〜一言でいえば、ファンづくり〜」を熱く語っていただきました。

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じつは昨年10月の屋外定例会でこの新開地を歩いています。
雨の中、平日の昼間だったので少人数の参加者でしたが
神戸在住の理事のみなさんの企画で三部構成の充実した内容でした。

そのときの模様を書いた理事長ブログが
MCEI大阪支部のHPにアップされています。

MCEI大阪支部10月度定例会「神戸、光と影」
<オールドハーバーとオールドタウンを歩く>
http://www.mcei-osk.gr.jp/article/13812821.html

今回はいみじくも9月定例会であり9月1日が防災の日で
そして今度の日曜日が9・11で10年目のあの日であり
3・11からちょうど半年目ということで
16年前からの復興を古田さんに語ってもらおうとお願いしました。

ところが最初はなかなか承諾してもらえませんでした。
彼曰く震災のときに神戸に住んでいたわけではないので
復興と言うことはうまく話せませんということでした。

ということで今回のテーマ「「衰退商業地再生の戦略
〜一言でいえば、ファンづくり〜」です。
ちょっとpptのデータのトラブルがあり持参されてた
iPad2を使っての講演になりました。

【ツイッターから】

@Furuta0501 古田篤司
古田篤司の「実践!生・まちづくり日誌」(なままち日誌)
 : 講演会出講のお知らせ(大阪) lb.to/oy6MQy

@Furuta0501古田篤司
今日のお座敷が終了!
いきなりのデータトラブルで、講演できないか、とちょっと慌てた。
iPadの画面を紙のように映してプロジェクターへ出力、
という変則プレゼンで、ペースをつかめないで終わってしまった。
ちょっと、聞きに来た人にはわかりにくくて
申し訳ないことをしてしまった。すごく反省…。

@MRML1949
MCEI9月例会終了。
本日の講師は、新開地まちづくり NPO事務局長古田篤司さん。
マーケティングに基づいたまちづくり、 とても参考になった。

【転載ここまで】

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明治〜大正〜昭和と繁栄を極めた神戸・新開地。
それは東京新宿、大阪道頓堀、名古屋大須などに
代表される庶民の盛り場として繁栄してきた町でした。

ところが高度成長期に入り、映画興行の衰退や都市構造の変化で
街の荒廃が始まり、80年代には「危ない街・
行ってはいけない街」になっていました。

おしゃれでセンスのいい表通りの神戸ではありませんが
映画館や芝居小屋などがある商業やエンターテイメントの中心地でした
それが衰退し「こわい!汚い!暗い(3K) 」の町に転落し
それが95年の阪神淡路大震災で一気に廃墟となってしまいました。

新開地まちづくりNPOは一キロの商店街に連なる
商店主が作り上げたまったく純粋の民間団体です。
古田さんは12年前にそこに雇われ給料をもらいまちづくりに励んでいます。

ちょいと昨年の10月の理事長ブログから引用
MCEI大阪支部10月度定例会「神戸、光と影」
<オールドハーバーとオールドタウンを歩く>

【一部転載ここから できれば全文をお読みください】

〜新開地のまちづくり〜
ファンづくりのためのマーケティング戦略
まちづくりでマーケティング戦略は実際にはあまり聞きません。

なぜ「ファンづくり」を戦略にしたのか?
戦略なき、個別事業の積み上げでない。
事業ありきでなくビジョンありき。

先ずは衰退したまちを直視する。
新開地地区は3K(こわい・汚い・暗い)のまちのイメージ。
「行ってはいけないまち」からの脱却

特色、魅力を徹底的に伸ばす
「〜B面の神戸・新開地〜」顧客づくり
未来の顧客を創造する。

ポジョショニングを考える。
まちの見える化。
シーダー(種まく人)探し。

神戸新開地音楽祭やザ・シンカイチツアーの開催
女性限定新開地映画祭「ラブ&エロス」や社会見学会などなど
広報の専任担当を設置する。

ちょっとやってきて分析だけして去っていくコンサルではなく
現地に常駐する実践タウンマネージャーのコーディネートが
まちに新たな価値を生み出すというお話を聞きました。

【転載ここまで】

今回改めてお話を聞くと徹底してやってきたことは
行政主導のハコモノづくりではなく町の活性化のための
ファンづくりをしてきたことです。

今は古田さんはご結婚されて新開地に通勤する形ですが
最初のころは新開地に住み込んでどっぷり浸っていました。
10月に案内してもらったときも行きかう人すべてから
声がかかるほどこの町に溶け込んでおられました。

まちづくりにマーケティングの手法を取り入れるきっかけとなったのが
ジョン スポールストラの名著:「エスキモーに氷を売る」
―魅力のない商品を、いかにセールスするか だったとか。

それが古田流ファン三か条になり、シーダー(種まく人)を探し、
エリアのポジショニングを考え、座標軸を考える。
クロスSWOT分析やマズローの欲求階層説までを駆使しています。

昨日の講演を聞いていてやはりさとなおさんが
提唱されている「SIPS」の概念を思いうかべます。
http://www.dentsu.co.jp/sips/index.html

「SIPS」のSはSympathize(共感する)です。
まさに古田さんのいうところのファンづくりです。
ぼくの言葉では心ふるえる共振でしょうか。

そしてIdentify(確認する) →Participate(参加する)
最後はあくまでもShare&Spread(共有・拡散する)
そしてこの新開地が好きだというファンが集まってくるのです。

女性限定新開地映画祭「ラブ&エロス」を開催すると
着飾った情勢たちが集まってきて終演後興奮で火照った
身体を冷ますためにバーや喫茶店で二次会が開くと聞きました。

女性限定ですから商店街のおじさんたちは
一切入場することは禁止されていますから
中でなにが行われているのかはまったく分かりません。

でもそれでもええんです!とおじさんたちは喜んでいるらしい。
いやぁぁっ!全国の威張っているまちづくりのコンサルに
ぜひ聞かせてやりたい講演でした。

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2011年度のMCEI大阪支部のは年間テーマは
「素」(す)のマーケティング。
これからの企業は日頃の「素」顔が試されることになります。

2011年度のMCEI大阪支部の活動に参加したひと
すべてが「素」(す)の美しさや素直さを
改めて感じさせるマーケティング活動。

そんなMCEIでありたいと思っています。

「この歴史的な困難の中で、マーケティングは、
 どういうことになるのであろうか。
 勝負はこれから。元気出していこう。」(水口語録より)

今日9月9日は重陽の節句。
菊酒を飲み交わす日。
被災地ではそれどころではありますまい。