理事長の橋詰です。11月定例会(2015/11/12)のレポートです。

「現代人は少しずつ常に昂奮している」柳田国男

個性化の競合の帰結する没個性化は、近代社会の基本的な逆説の一環である。
この社会の打ち消し合う「おどろき」の相殺、これが招来する夢の漂白、感動の微分というべきもの。現在社会が理想から夢そして90年代から虚構の世界に移行して久しい。
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今年も一年が経過しようとしている、久しぶりに大阪天満橋OMMビルに日経BPヒット総合研究所 上席研究員 品田秀雄氏をお招きしてヒット商品2015年をテーマに講演頂きました。
日経BPは“新しい市場”としての新奇性、“売れる”そのジャンルの売上高が著しく伸長すること、“生活の変化”消費者のライフスタイルを変えるきっかけとなるもの、“追随商品”が登場してその業界にもたらす影響の大きいもの、以上の選考基準でヒット商品のランキングと次年度のヒット予測を立てていく。
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選考における基本姿勢として“バランス感覚”バランスを取りつつ業界、マーケットの淵をギリギリ限界まで大胆に覗いてみること、“観察力”違いを読み取り豊な発想に繋げて表現する、“想像力”相手がどう思っているのか、市場がどう思っているのか、不自然なことを受け入れどこまで取り入れられるのか、他者への想像力か、五感で学び、見えないものを観る・・・感じることか!いまだ見えぬ共同の潜在願望に迫っていく。

品田氏は2015年を象徴する3つの現象として“インバウンド消費”“ハロウィン現象”“新富裕層向け商品”現在の日本社会の骨格が形成されたのは60年代から70年代の高度成長時代、次にくる70年代からのポスト高度成長期は高度成長期ほど社会の在り方の根本から変革してしまうものではなかった、その虚構的なるものが現代まで続いているのではとも思う。
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最終的には運、計画されたモノとコトの偶然性、好奇心、持続性、楽観的、柔軟さ、リスクティク、とにかくやってみよう、時には変えてみよう、一歩進めてみよう、ひょっとしたら無駄かもしれないが新しいことをはじめてみよう。
品田氏はサルサの軽快なリズムに乗って情報化、記号化されたモノとコトの現象の海を軽やかなスッテプで渡っていく。

「楽観主義を危険に変える」レム・コールハース
情報化・記号化が人間の文化に危機を与えるというのは決して新しい問題ではない。
マーケティングは危険な職業だ。
歴史的変化という危機的な現実から市場資本主義を守り続けている心地よい虚栄心や自己愛から抜けださなければならない。
危険をかえりみず社会と自分の立ち位置をはっきりさせ、現状の中に隠れた「新しい」可能性を見つけ出すこと!近代化の不可避の変化と力に適した表現を整理し見つけ出すことが必要なのでは。
最後に「現実」という言葉の三つの反対語「理想と現実」「夢と現実」「虚構と現実」を記しておきたい。
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