魔法瓶製造って堺の地場産業だって知りませんでした。3月のMCEI大阪支部の定例会は久しぶりの野外研修、「大阪庶民の町、天満の今昔を巡る」でした。

まずは、「大阪くらしの今昔館」 見学。

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大阪くらしの今昔館は2001年に開館した住まいの歴史と文化をテーマにした日本で初めての専門ミュージアムです。大阪市立住まい情報センターのエレベーターをあがり、9階に上がるととても街中のビルの中とは思えない実物大で復元された大坂の町並みが広がっていました。

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天保元年頃といいますから、1830年頃で江戸時代では経済的にはもっとも充実していた時期ではないでしょうか。この頃から異国船がちらほら沿岸に現れはじめ、幕末へと向かってゆく時期です。

町並みはかなりリアルで、空も昼から夜へ、そして朝への変わるだけでなく、嵐なども表現されていました。
元々、ここは自由観覧の予定でしたが、当日、館の方が案内に立って頂き丁寧にご説明頂きました。
ただ、観るだけではなく、ちゃんとお話をお聞きすると理解が深まりますね。

続いてはジオラマのコーナー「モダン大阪パノラマ遊覧」。
明治から昭和にかけて大阪の風景が再現されておりました。

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さて、「大阪くらしの今昔館」 を出ると、南北に長さ2.6kmと直線距離で日本一長いとされる大阪市の天神橋筋商店街を歩きます。

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大阪らしいアーケード商店街。
最近ではアーケード商店街も減って来ていますが、やはり、私はこの昔ながらの雰囲気が好きです。
端から端まで歩くと、「満歩状」がもらえます。

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最後は象印マホービンさんが運営する「まほうびん記念館」を訪問。

魔法瓶メーカーって大阪に集中していたんですね。というより、大阪・堺の地場産業だったんですね。
知りませんでした。

参加した会員も「あ、これ使ってた!」「これ今でも家にある!」と大騒ぎ。

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現館長の山口さんにご案内頂いた後、元館長の粟津さんに「企業博物館から見えてくるもの」という演題でお話を伺いました。

企業博物館は単なるメセナではなく、内外様々なステークホルダーに対して企業のアイデンティティを伝える重要な役割があるのだと知りました。

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最後に、「日本のまほうびんを育てた人々」というパネルがあるのですが、驚くことにたくさんの象印以外の方が掲載されていました。業界を皆で育てるという意識ことが人を育てているのだと実感いたしました。

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