澤田です。

【最近のTwから転載】

 グランカルビー大人気!
 平均4時間待ち!阪急!高級お菓子ブーム!
 午前10時40分に売り切れです。
 関西人にがハマる!
 1箱540円のポテトチップス女性にオススメ!


 グランカルビー、
 未だに朝イチで整理券配布終了のレベルなんか……


 こんな時間から阪急D/Sの前には
 たくさん人が並んでいるけど、
 グランカルビーって“ぽてち”だよね。


 大阪土産に!阪急梅田百貨店のハッピーターンズ
 実は阪急梅田百貨店のグランカルビー買いたかったけど(^_^;)
 朝6時くらいからバイヤーが買いあさって
 5倍の値段2500円でネット転売してるらしい(´・_・`)
 

 昨日の姫がくれたグランカルビーっていう高級ポテチ。
 一袋に4〜5枚しか入ってないのに620円くらいするみたい。。。
 意味わからん。。。

この一週間ほどの「グランカルビー」で検索したTwです。

【転載ここまで】

昨日台風襲来が懸念されたMCEI大阪支部の7月定例会は
コミュニケーションサロンは中止となりましたが
定例会はいつになく女性の参加が多く盛会でした。

お越しいただいたのはカルビー株式会社執行役員
西日本事業本部 本部長 の駒田 勝さん。
昨日は東京から駆けつけていただきました。


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カルビーはそれまでの非上場創業者オーナー企業から
2009年にペプシコとの戦略的提携をしマネジメントの変革をし
震災の発生した2013年3月11日上場をしています。

講演前にご挨拶をすると大学は同志社大学文学部とか。
京都生まれの京都育ち京都の大学生だったぼくとは
年齢は違いますが一気に親近感が増します。

駒田さんは大学卒業後はカルビー一筋。
現在のご担当は西日本事業本部
広島工場や鹿児島工場もあります。

昨日の講演のテーマは「GRAND Calbee」
今年4月1日阪急うめだ本店地下1階にオープンした
カルビー直営ショップ「GRAND Calbee」で発売している「GRA
ND Calbee」

進出前からメディアに取り上げられ未だに待ち時間3時間以上。
10時の開店前から数時間並ばれる女性客
並ぶのが大嫌いな関西のおばちゃんにどこか受けたのか。

デパートのプレミアムスイーツ戦略です。
グリコのバトンドール (高級ポッキー)
亀田製菓のハッピーターンズ

そのネクストプランとして阪急百貨店からのリクエスト
カルビープラスではなくて百貨店向けプランを希望されます。
おもしろい!と駒田さんは社内で手を挙げます。


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カルビーの経営の基本方針は
「簡素化」「透明化」「分権化」
地方分権です。権限移譲です。

じつは3年前に赴任した西日本事業本部は
ビジネスの縮小などでラインや人材の
縮小などで苦しんでいました。

この阪急うめだ本店のプロジェクトで活性化が図れないかと
「どうしたらできる?」「できない理由はいらない」という
自らを乱世タイプという持論で立ち向かいました。

そして出来上がったのがマーケティング・ミックスの4Pで整理すると
Product:ポテトクリスプ 厚さ3倍  Price:60g @500(税別)
Place:阪急うめだ本店 Promotion:広報のみ

フレバーは
Plain:しお味  濃厚バター味
Meal:トマト味  チーズ味
Dessert:いちご味  焦がしミルク味

いままでのカルビーポテチは60g @100(税別)
それは「いつでもどこでも Any」です。
それが今までのカルビーポテチです。

しかし今回の企画は
「いましかここしか Only」です。
それが「Grand Calbee」です。

なんとお客様の1回の購入平均客単価は@8000〜9000に達するとか。
もはやお菓子じゃないですよね。
ましてやポテチなんてジャンルではありません。

冒頭のTwの転載はお客さんの3時間、5時間待ちの
行列の間はTwやFbでのS-N-Sで実況中継がアップされます。
中には毎日並んで購入した商品をAmazonに転売@2980する人もいるらしい。


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最後にこの3ヶ月の展開を受けて今後のあり方をお聞きしました
事業の採算性 オペレーション改善
需給バランス 希少価値

特別にお持ちいただいたGrand Calbeeを
インセンティブに質問コーナーです。
「何故!こんなに売れたのですか?」

残念ながら企業秘密なのか
それとも未分析なのか
明快なお答えはいただけませんでした。

「まだ3ヶ月ですからおばちゃんには飽きられていませんよね
 でもいつかは飽きられますよね
 あきられたらどうしますか?」

「飽きられないおいしさをイノベートしていきます」

いやあぁぁっ!おもしろいお話でした
まさに今を時めく旬なお話でした。
熱き思いを聞かせていただきました。


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MCEI大阪支部41年目の2014年度の年間テーマは
「生活者とともに進む-マーケティングの可能性-」です。
まさに生活者とともにを再認識した昨日の定例会でした。

MCEIは多様なマーケティングの現場で
困難な課題に挑戦し続けている
実務家の組織です。

希望はここから、
勝負はこれから。
これから面白くなる

今日、ここからまた新しい出発
元気出していこう。
(水口語録より)