澤田です。
刻々と変わる二条城の『桜」だよりです。
朝、掲げられた開花状況がもうお昼には変わっています。
それくらい暖かかったのかそれとも開花状況と言う
データを入城者に伝えるために情報を大事にしているのか。
昨日のMCEI大阪支部定例会もある意味で
情報をどう伝えるかと言う企業の
すさまじい努力のお話を聞きました。
2014年度、新年度になっての初めての定例会。
MCEI大阪支部 2014年 4月度 定例会は
株式会社ぐるなびのお話でした。

2014年1月から3月までをMCEI大阪支部40周年として
三回連続で記念定例会を開いてきました。
そして4月になった今月の定例会です。
そういえば40周年はMCEI大阪支部だけでなく
流通革命40周年、外食産業40周年と気づきました。
そこで今月は
『外食産業の現状と今後の展開について』を
語ってもらおうと株式会社ぐるなびにお願いしました。
講師はお二人に来ていただきました。
理事で大阪営業所長の竹内 則友さん
加盟店営業部門 ぐるなび大学 リーダーの藤川 充昭さん
株式会社ぐるなびは1989年10月2日に会社設立
1996年6月に飲食店検索サイト「ぐるなび」を
インターネット上に開設サービス開始されています。
1996年というとあの阪神大震災のあった1995年の翌年、
その秋にウインドウズ95が発売されIT革命と
後に呼ばれるようになる1995年の翌年です。
まだインターネットがどれだけ普及するのか分からない時代です。
そのときにインターネットでユーザーに無料で
飲食店の情報を提供するという画期的な試みです。

株式会社ぐるなびの企業理念には
“日本発、世界へ”と書かれています。
「日本の食文化は世界一」
ぐるなびの考える外食とは
「最も身近で、最も頻度の高い非日常」
と考えるというお話から始まりました。
水商売ともいわれる外食店は
以前は立地ビジネスそのもでした。
駅前の目につく場所でないと集客ができない。
それがぐるなびの出現によって変わりはじめる。
ビルの高層階や地下でも情報を発信することで
お客様はお店を探してやってきてくれるようになった。
2013年現在、外食産業業界売上約23兆円60万店。
しかし20歳〜60歳対象の外食人口は
3%ダウンしているといわれています。
2011年のあの震災の影響で外食する機会が減り
家で家族と一緒に食事をする人が増えています。
その結果が右肩上がりの売上を続ける中食です。
2013年の中食業界の売上は約6億円
持ち帰り総菜やお弁当などなんですが
そのなかで最大の業界はCVSです。
コンビニでのおにぎりやお弁当やサンドイッチです
結果食の外部化と呼ばれる外食中食の売上は
外食23兆円で中食6兆円を加えて29兆円になっています。
外食産業の今後の展開について
現在ぐるなびで考えているいろんな
取り組みもお話しいただきました。
Farm to Restaurant
トレーサビリティ
生産者と料理人の協働でテーブルへ
食の安心・安全のための取組
食材の生産者とシェフの連携
食材の多様性や保全も欠かせません。
そしてキーポイントは情報の取組です。
CRM(Customer Relationship Managemen
t)顧客関係管理
ポイントシステムを使った集客プロモーションです。
インターネット利用はもちろん
スマホ利用者は全体の50%にもなり
10年間で10倍に成長しています。
結果今日の情報の価値が増大しています。
空席情報や、今日のお勧めなどの情報が。
満足度は値段ではなく豊かな外食となります。
更なるぐるなびの展開はテイクアウトや
デリバリーの提案に加えネット通販の仕組みもあります。
そしてアジアなどの海外展開や海外からの観光客対応。
『私たちは常に社会の変化を見つめ、
“レストランのサポーター”として
価値あるサービスを提案します。
それは地域一番店つくりであり
その地域の活性化であり
食と地球の関係でもあります。
それはすべて情報発信から始まっています。
時代とともに進化する“食のトータルサイト”を通して、
常に満足していただける情報を提供します。と締めくくられました。

MCEI大阪支部41年目の来年度2014年度の年間テーマは
「生活者とともに進む−マーケティングの可能性−」です。
まさに生活者とともにを再認識した昨日の定例会でした。
MCEIは多様なマーケティングの現場で
困難な課題に挑戦し続けている
実務家の組織です。
希望はここから、
勝負はこれから。
これから面白くなる
今日、ここからまた新しい出発
元気出していこう。
(水口語録より)
