澤田です。
「難関だと思っているのは自分だけ」塚本幸一
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」稲盛和夫
生まれたところは違っても京都で創業し
一代で世界企業まで発展させたお二人。
塚本幸一さんと稲盛和夫さん。
昨日のMCEI大阪支部11月定例会は野外研修でした。
テーマは「塚本幸一氏、稲盛和夫氏、二人の名起業家の足跡を探る」
ワコールの創業者塚本幸一さん、京セラの稲盛和夫さんの足跡を探る。
ここ2,3日の猛烈な冷え込みの京都でしたが
昨日は快晴無風で絶好の遠足日和。
参加者は木曜日の午後1時半集合でしたが20人が集まりました。
先ずは一軒目の訪問先
塚本さんが遺した「幸和館」に向かいます。
集合場所の北大路駅からゆっくり歩いて20分ぐらいです。
北大路通りを東に進み北大路橋を渡り
鴨川の東岸を川に沿って南に下ります。
現在は河川法ですべて鴨川の表記に統一されています。
ぼくは京都人として貴船口から御園橋までを「加茂川」
そして御園橋から出町デルタまでを「賀茂川」
出町デルタから桂川と合流地点までは「鴨川」と呼んでいます。
ですから「賀茂川」東岸なんですが
この北大路橋から出町デルタまでの「賀茂川」東岸までは
京都でも有数の豪邸が連なる通りです。
北大路通りから少し下がったところに
塚本幸一さんがワコールに社名変更されたころの
40歳過ぎに建てられた自宅「幸和館」はあります。

その南隣りには息子さんであり現社長の塚本能交さん宅があります。
そしてその南側には塚本能交さんのお子さんのご自宅もありました。
「幸和館」は築50年を越え荒れていたものを最近改修整備されたものです。
普段は一般開放はされていません。
今回はMCEI大阪支部の理事でありワコールの社員であり
この「幸和館」の改修工事も担当された方が
交渉していただき見せていただくことになりました。
地下1階地上3階の白亜の洋風の建物です。
日本風のお庭もあり屋上に上がると東山連峰
比叡山と大文字山が真正面に見えます。
北を向くと妙法の送り火の火床も見えます
そして西側真下には太陽に煌めく「賀茂川」の流れです。
ワコールの新入社員の研修にも使える教室もあります。

ぼくのような人間が棲むには広すぎて立派過ぎて
とても無理ですが京都で金持ちになるということは
こんな借景の景色を我が物とできることなんでしょうか。
そして「幸和館」を辞して南隣に塚本家の表札が掛かる
二軒をみてから「賀茂川」堤防にでて歩いて地下鉄の駅に。
二軒目の訪問地京セラ本社の「稲盛ライブラリー」に向かいます。
4時過ぎに到着したのですが5時までの開館ということで
ビデオを見せていただき説明を聞きあとはそれぞれ
5フロアーある展示物を見に向かいました。
「稲盛ライブラリー」は山科にある元本社ビルから
今年の7月に伏見区竹田の本社ビル敷地内にあった
ビルのなかに移設展示されました。

ここは一般開放されていて申し込みすれば見ることができます。
稲盛和夫さんが現在も提唱され続けている人生哲学、経営哲学である
「京セラフィロソフィ」を学び、継承することを目的とされています。
「敬天愛人」
稲盛和夫さんが生れた鹿児島の偉人西郷隆盛の言葉を
京セラの社是とされています。
「常に公明正大 謙虚な心で 仕事にあたり
天を敬い 人を愛し 仕事を愛し
会社を愛し 国を愛する心」と書かれています。
稲盛ライブラリーは稲盛さんの足跡をフロアごとに
技術・経営 思想 社会活動などに分かれて
パネル展示されています。
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
すばらしい人生をおくるために
一日一日をど真剣に生きる
心に描いたとおりにする
夢を描く
すばらしい秋に京都の一日でした。
C.C コーポレートコミュニケーション
京都創業の二社の企業ミュージアム見学でした。
塚本幸一さんと稲盛和夫さんが遺されている言葉には
かなりの部分で共通することが見られます。
常に明るく、謙虚で、素直な心をもつ。

それが偉人のポイントなのでしょうか。
我がMCEIの創設理事長だったミズグーこと
水口健次さんのことばにもちかいものがあります。
希望はここから、
勝負はこれから。
これから面白くなる
今日、ここからまた新しい出発
元気出していこう。
(水口語録より)
いやあぁ!昨日もええもん見せていただきました。
MCEI大阪支部の定例会はエキサイティングです。
アグレッシブです。
2013年度、MCEI大阪支部は40周年を迎えます。
40周年は未来に向けての40周年でもあり、
50周年、100周年を見据えての40周年です。
MCEIは多様なマーケティングの現場で
困難な課題に挑戦し続けている
実務家の組織です。
ぜひ来月の定例会にもご期待ください。