澤田です。

リ・クリエイト絵画作品てご存知かな。

ペインティングをプリンティングに
まっ!言ってみれば複製画なんですが
それが本物以上に本物らしい。

昨日はMCEI大阪支部 2013年 10月度 定例会でした。
お越しいただいたのは数年前までMCEI大阪支部の理事で
国内有数の印刷会社のエライさんだった木村文男さん。

彼が印刷業界41年の勤務を終えて、すきなことをしたいと
国内外の美術館巡りで培った知見やネットワークを活かして
アートビジネス担当としてまったく新しいビジネスを起ち上げました。



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「フェルメール 光の王国展」

日本でも人気の高い、17世紀オランダを代表する画家、ヨハネス・フェルメ
ール。
現存するフェルメールの作品は現在確認できるだけで34点ですが
幻の作品も入れると37点になるらしい。

その誰も見たことがない37点すべてを
見られるようにしてアートギャラリーを作る。
り・クリエイト作品でそれを実現する。

先ずは版権の問題を解決します。
可能な限りのフェルメール作品と対峙してきた
生物学者の福岡伸一氏が企画・監修してもらいました。

オランダ・デルフトにある「フェルメール・センター デルフト」と提携し、

そこが所有している37点の原画のデータを基に復元します。
それも実際に描かれた350年前の状態をリアルに再現です。

カンバスの麻糸の本数から顔料やインクの彩度や明度。
光の反射角を計算して350年前の原画を忠実に再現しました。
その結果複製画に版権が3年間国内に限って認められます。

額縁も世界の美術館で展示されているフェルメールの作品と
ほとんど同じものを新たに作成し額装もしました。
それを当時日本に来ていた作品と比較し完成度をチェックもしました。

その全37作品をファンのみなさんに
できるだけ心地よく鑑賞してもらいたい。
場所は画廊が日本一集まっている東京銀座。

ギャラリーには音楽が流れ写真撮影もOKで
夜になるとワインも飲める。
開館時間は10時から20時までという展覧会では考えられないものです。

流されている音楽は久石譲さん作曲のオリジナルのもの。
館内の音声ガイドはドラマ仕立てのもので
声優は父親役が小林薫さんで娘役は宮沢りえさん。



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凝りに凝って妥協を許さずホンモノ以上の
リ・クリエイト作品を展示し
オリジナルグッツも販売する。

なんと昨年には当初の予定の6ヶ月間の会期を延長し
11ヶ月に及んだ光の王国展は目標12万人を大きく上回り
16万人超の来場者を集めました。

複製画ですから一点ものの作品ではありません
複製は可能です。デパートなどで
同時開催もありました。

今年も全国で開催中です。
そしてそれがすべて版権ビジネスとなり
会場設営から物販物まですべて独占で展開しています。

売上も予想以上のものらしいです。
しかし売上もうれしいですがそれ以上に
うれしいのは入場者の反応です。

「決してニセモノの複製画を見るという
 ネガティブな行為でなく本物以上の複製画をみることで
 ますますフェルメールが好きになった!」

「カンどーです。
 350年前の時代背景が見えてきそうです!」
という声が事務局に多数寄せられました。

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いいものを作ればみんなによろこばれる。
いいものを作れば売れる
いいものを作れば儲かる。

昨日もほんとうにエキサイティングなお話でした。
木村さんは澤田と同じ歳の1947年生まれ。
彼がすきなことを仕事にして今輝いています。

MCEI大阪支部の2013年度の年間テーマは
「MARKETING NEW ROAD
 −新しいマーケティングの道をデザインする−」です。

MCEIのMはMarketingのMです。
マーケティングになにが出来ることを考える。
マーケティングを単なるビジネスの儲け話のテクノロジーに陥れない。

人が生きていくために真に役にたつ
根源的なマーケティングでありたいと考えています。

2013年度、MCEI大阪支部は40周年を迎えます。
40周年は未来に向けての40周年でもあり、
50周年、100周年を見据えての40周年です。

MCEIは多様なマーケティングの現場で
困難な課題に挑戦し続けている
実務家の組織です。

希望はここから、
勝負はこれから。
これから面白くなる

今日、ここからまた新しい出発
元気出していこう。
(水口語録より)