澤田です。

ヒアリングの秘訣はシンプルで「人の話を良く聞く」。

笑顔で「はー!」、「そうすか!」、「すごいですね!」
この3つを繰り返せば相手は3時間くらい話してくれる。
2週間後にまたいくと山崎はなかなかすごい!となる。

めっちゃ!おもしろかった!ほんとうにおもしろかった!
なんでこんなおもしろい話を聞きにこないのですか!
あぁぁた!

昨日はMCEI大阪支部2013年6月度定例会でした。
お越しいただいたのはコミュニティデザイナー集団として
全国各地を飛び回るstudio-Lの代表山崎亮さん。
http://www.studio-l.org/

山崎 亮(やまざき・りょう)さんは
コミュニティデザイナー/studio-L代表
1973年愛知県生まれ。大阪府立大学農学部卒業。

テーマは『ふるさとを元気にする仕事』です。
冒頭6月ですのでNPO MCEIとしての年次総会を開催
その終了後から講演が始まりました。

会場は内田洋行さんの「大阪 ユビキタス協創広場 CANVAS 」
http://www.uchida.co.jp/company/showroom/osaka.html
大ホールの壁にマルチスクリーンがワイドに拡がります。

20136月定例会1.jpg

studio-Lの事務所は大阪北区のGFO(グランフロント大阪)の近く。
ご自宅も阪神間にあるというのにほとんど大阪にいない。
今回も10日ほど振りに帰阪とかでものすごく大きなごろごろ持参でした。

山崎さんたちは「コミュニティデザイナー」と名乗っています。
箱モノなどのランドスケープデザインなどのハードのデザインではなく、
コミュニティというソフトのデザインをすることを大事にしています。

「コミュニティデザイン」というのは、
「良質な人のつながり」をつくること、
地域の人が地域の課題を自分たちで解決するために、
「人がつながる仕組み」を設計することです。

つまりデザイナーが空間をマネジメントする。
人と人との関係性をマネジメントする。
人びとの行動をマネジメントすることによって風景をデザインする。
自分たちで自分たちのふるさとを元気にするのが仕事と仰る。

先ずは「コミュニティデザイン」のとっかかりになった
有馬富士公園のお話でした。
なんで、公園には園長はいないのか。
公園にはマネジメントがなくていいのか。

それなら公園にひとと人が繋がる仕掛けをつくってみよう。
そのためには地域の人へのヒアリングです。
笑顔で「はー!」、「そうすか!」、「すごいですね!」

ひとつづつ具体例を挙げてお話いただきました。
おもしろいです。
よおぉ、喋らはります。

PPTのスライドだけで手元には原稿は一切ありません。
ひとつひとつ具体例をここでレポートしたいぐらいですが
ちょっとページ数が足りません。

20136月定例会2.jpg

studio-LのHPに詳細なレポートがあったので
そのままお借りしてリンク先を記します。

兵庫 有馬富士公園パークマネジメント支援
http://www.studio-l.org/project/01_arimafuji.html

鹿児島 マルヤガーデンズ(百貨店) コミュニティデザイン
http://www.studio-l.org/project/27_maruyagardens.html

大分 延岡駅周辺整備プロジェクト
http://www.studio-l.org/project/12_nobeoka.html

香川 観音寺まちなか活性プロジェクトRe:born.K
http://www.studio-l.org/project/29_kannonji.html

とくにこの観音寺の話はサイコ―でした。
「今宵もはじまりました」Fbです。

ワークショップの後、みんなと打ち上げもできなかった
地域のおじさんたちがひとり淋しく飲みに行って
ぽつりとつぶやいた「今宵もはじまりました」

それがいいね!を仲間内で繰り返しているうちに
それを見た若者が参加し始めリアルの飲み会もでき
地域住民と若者たちは交流なんてできないと思っていたのに
今やUSTREAM番組、「今宵もはじまりました」です。

小豆島コミュニティアート 瀬戸内国際芸術祭2013もおもしろい
離島は捨てるものはない。捨てるのに大変な費用と手間がかかる。
だからとことん使いふるす。

これにスポットをあてる。
小豆島は醤油醸造の島。
駅弁に入れる醤油のたれ瓶が規格が変わると廃棄処理になる。

これも捨てられない。
どうするか。
様々の濃度の醤油を並べる。たれ瓶詰めワークショップ。

醤油たれ壁。
ひしお会のまちづくりの活動。
http://www.youtube.com/watch?v=s6Xxhj76BuY

そして直近の話題は昨日オープンしたばかりの
あべのハルカス近鉄本店です。
近鉄百貨店コミュニティ運営支援
http://www.studio-l.org/project/19_kintetsu.html

studio-LのHPのコンセプトのところに書かれている
「06.いま。そしてこれから」のところに
こんなことが書かれています。
http://www.studio-l.org/about/

社会はいろいろな変化を経験してきました。
今、多くの人々が、「人と人とのつながり」の
大切さに気づき始めています。

そしてその人たちが、新たな結びつきを通じて、
自分たちの力で課題を解決しようと動き出しています。
これこそが私たちが考える「コミュニティデザイン」です。

私たちの最終的な目標は、自分たちの仕事が
社会的に必要なくなること。
コミュニティデザイナーがいなくても、
人々が自らの力で人生を切り開く社会です。

【転載ここまで】

そうなんです。
主役は地域のみなさん!あぁぁた!ですよ!
だってあぁぁた!はそこがふるさと!なんですよ。

コンサルとかいう輩はちゃんと帰るところがあります。
でもあぁぁた!は逃げることはできません。
帰るところはそこなんです。

そのまちで暮らし続け、生きていかなければなりません。
ですからまちづくりも生抜いていくことも
あぁぁた!が主役なんですよ!

ぼくがまちづくりのミーティングで
いつも大声で言っていることです。
いやあぁぁっ!ほんとにおもしろかった。

20136月定例会3.jpg

昨日もほんとうに旬のお話を聞けました。
エキサイティングなお話でした。
いやいや!まだまだがんばっているひとがいる。

MCEI大阪支部の2013年度の年間テーマは
「MARKETING NEW ROAD−新しいマーケティングの道をデザ
インする−」です。
MCEIのMはMarketingのMです。

あの震災以来、私たちは復興を願い再生を考えてきました。
もちろん復興や再生は最低限必要なことではありますが
単なる元に戻すのではなくそれ以上の新しいものをつくりあげるということです。

マーケティングになにが出来ることを考える。
マーケティングを単なるビジネスの儲け話のテクノロジーに陥れるのではなく、
人が生きていくために真に役にたつ根源的なマーケティングでありたいと考えました。

2013年度、MCEI大阪支部は40周年を迎えます。
40周年は未来に向けての40周年でもあり、
50周年、100周年を見据えての40周年です。

先人たちが遺してくれたマーケティングの
鼓動や熱情を受け継ぎ、次世代マーケティングを
構築していかなければなりません。

今、40年の歴史を紐解き私たちの先人たちがなにを考え、
なにをMCEI大阪支部に求めてきたかを探る活動が始まっています。

そして2014年1月から3月までを
40周年記念定例会にするための企画が始まっています。

MCEIは多様なマーケティングの現場で
困難な課題に挑戦し続けている
実務家の組織です。

希望はここから、
勝負はこれから。
これから面白くなる

今日、ここからまた新しい出発
元気出していこう。
(水口語録より)