澤田です。

「ヘアーアクセサリーを売るのでなく
 ヘアーアレンジを提案する」

これが文さんが創業され12年目に入った
リトルムーンインターナショナル株式会社の
コンセプトであり使命です。

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昨日はMCEI大阪支部2013年2月度の定例会でした。
お呼びした講師は二児の母であり妻である文美月さん。
12年前ご自宅のPC一台から始められたビジネスです。

文さんは在日三世で非常に厳格な家庭で育ちました。
そして生命保険会社に総合職で入社され
大学以降使うようになった本名で働きます。

そして韓国に滞在しているときに知り合った
同じく在日の男性と結婚し二人の子供を育てます。
生保の会社は退職していました。

二人の子供を育てながらそれでも
なんとか働きたい、社会と関わりたいと思い
二児の母で再就職にチャレンしますが現実は厳しい。

それならば「自分の雇用は自分で作る」と起業されます。
二児の子育ての母であり妻でありその環境をそのままで
転勤することもなく退職させられることもない環境を自らつくる。

子供二人産まれてから2001年に起業して12年目。
文さんが創業され楽天市場には2001年出店。
2003年ヘアーアクセサリーEC(イーコマース)に特化。

現在はご主人もお勤めを辞め社長に就任され文さんは副社長。
SPA(製造小売業)を主軸にオリジナル商品と仕入れ商品も。
中国、韓国に事務所と自社工房をつくり物流も外注化しています。

楽天市場では楽天ショップオブザイヤーエリア賞(関西)や
ジュエリー・腕時計ジャンル大賞などなどの受賞もされ
30歳代を中心に多くの女性に支持されています。

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Eコーマース業界では生き残っている企業は少ないです。
楽天市場でもここ4年くらいの出店の店が7割を占めるほどで
入れ替わりが激しい業界です。

その中でリトルムーンが生き残れた理由を
いろいろ事例を挙げて教えていただきました。

1.選択と集中 徹底して専門店化。
2.業界で一番に参入。螺旋の進化が加速。
何故このお店で買うのか。強みはなにか。
3.徐々にメーカー化、SPA。オリジナルと仕入れ。
4.ネットの特性を活かす。
何かを調べる。人と繋がりたい。
面倒くささを解消 ソリューション。
広告でなくコンテンツをつくる。
5.付加価値をつける。
セールスポイントでなくバイイングポイント
顧客の購入後のストーリー。急がば回れ。
6.商品開発
知らないことは顧客に聞く、アンケート。

当たり前のことをきっちり丁寧に立ち向かっていく。
文さんがリーダーシップを発揮してスタッフと一緒になって
お客様と同じ目線でものづくりと使い方を開発する。

「ヘアーアクセサリーを売るのでなく
 ヘアーアレンジを提案する」

ネット上のHPのコンテンツに出てくるのは
決してプロのモデルさんでなくヘアメイクさんでなく
普通のスタッフが自らヘアスタイルをくるくると作り上げています。

「ヘアアクセサリーで世の中を元気にします」

リトルムーンの社会的使命は、
女性に美しくなって頂くお手伝いをすること。
お客様が、もっといきいきと輝くために。
「おしゃれの応援団」でありたいとおっしゃる。

価値観の変化
社会環境の変化。
経済社会を牛耳る男性社会が変化し始める。

女性の感性が活かされる時代。
消費の決定権は女性が持つ。
そしてリトルムーンが出来ることはなに?

これからやることを口に出して言ってみる。
言葉にして話してみる。
Fbで言ってみる。

するとアドバイスをしてくれる人が出てくる。
CSR 社会貢献
ラオス、カンボジアの女の子に奨学金をだす。

するとECの旅行代理店がこのラオスの女の子に
会いに行くというツアーを企画してくれる。
2010年ラオスに女の子に会いに行く。

世界中どこでも女性や女の子にとって
可愛くなる事は生きる力だと確信する。
でも施すだけでは続かない。

見下し目線の施すのは嫌だ。
なんとか循環できるシステムをつくりたい。
笑顔を作ったヘアアクを次の笑顔に渡す。

それがLittle ECO プロジェクトに発展します。
ユースドヘアアクを運賃自己負担で送ってもらえば
500円クーポンを発行してそれで購買につなげる。

ヘアアクの回収は年4000点に達しています。
そして今年2013年 第四段階に入ります。
カンボジア女性の自立を目指すとおっしゃる。

これからは「応援してもらえる」企業になる。
と講演の最後を締めくくられました。

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いやあぁっ!
今回もすばらしいお話を
聞かせてもらいました。

「もっとおいしいものを食べたい、
 もっと楽しいことに出会いたい。
 もっとスマートに生きたい。

 すべての人がそう願い、そう望んでいます。
 それが、人間の願望です。
 マーケティングはこの願望に応えようとする企業の活動です」
(水口健次著「マーケティング戦略の実際」)

MCEI Japan 創設理事長であり、
私たちのマーケティングの師匠、
ミズグーこと故水口健次さんの名言です。

MCEIは多様なマーケティングの現場で
困難な課題に挑戦し続けている
実務家の組織です。

希望はここから、
勝負はこれから。
これから面白くなる

今日、ここからまた新しい出発
元気出していこう。
(水口語録より)