理事長の澤田です。1月の定例会レポートです。

澤田です。

顧客を探すのでなく働きかけ共感し変化(成長)させる。

みかん農家と自ら仰る森 賢三さんの言葉です。
昨日のMCEI大阪支部 2013年 1月度 定例会の講師は
和歌山海南市で2年半前からみかん農家をされている森さんでした。

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森さんはそれまではSCIデータで有名なマーケティングリサーチ会社
株式会社インテージに30年間在籍し企業のマーケティング戦略や
環境政策プランの策定などに携わっておられました。

2010年に実家の事情で退職され実家の和歌山に戻り
目の前に拡がるみかん農家の諸問題に
否応なしに取り組み始められました。

「私」が変われば「地域」が変わる。
「地域」が変われば「世界」が変わる。
 踏み出そう、「私」の一歩!

これは森さんのブログ「むすび・ねっと」の
冒頭に掲げられていることばです。
http://musubi.air-nifty.com/blog/

失礼言い方ですが見てくれは
すっかりみかん農家のおっさんですが
頭の中はまだまだ現役のマーケッターです。

SVIセグメントという言葉を教わりました。
ソーシャルバリューインデックスセグメント。
社会的価値という観点で人間や事象を分析する。

森さんがインテージ社で考え出した概念です。
結果見えてきたのは人(の価値観)は
絶えず変化するということでした。

変化する人(顧客)をどう捉まえるか。
ころころブランドスイッチする顧客、
浮気する顧客から浮気しない顧客にするには。

結論は人の変化をウォッチするのでなく
人を変化させる(育てる)ということでした。
そのためにはどうすればいいのか。

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森さんが育てられたみかんを
いただきながら講演は続きます。

森さんのみかんは無農薬・乳酸菌栽培です。
食べてみると濃ぉぉい味がほとばしります。

みかんづくりはほとんど素人に近い森さんが
チャレンジした今まで誰もやっていない
無農薬みかんをいただきました。

既存のみかんづくりは
ただただ甘いみかんを目指します。

そのためには糖度(光合成)を上げ
酸を下げてその差を開ければ開くほど
甘いみかんになると教えらました。

酸を落とすためにはみかんにストレスを与える。
ストレスを与えると危機感をもったみかんが
持っていた酸をつかって防御します。

その結果、酸が下がります。
与えるストレスは農薬です。
それで甘いみかんができると周りから教わります。

しかし農薬の多用は結果的にみかんの
栄養バランスを崩し、病気や害虫が発生します。
反対に栄養バランスがいいと味の濃さに繋がる。

森さんは無農薬で乳酸菌栽培で
甘味も酸味も多いみかんづくりを目指します。
そのためには元々あった酸を落とさずにアップさせる。

身体にいいものを食べれば身体がおいしいと言う。
おいしさは感動です。
感動は理性ではなく情念の感動です。

身体がおいしいと叫んでくれるものをつくる。
それには自らの成長が必要です。
自らの成長が魂を喜ばせ、魂が成長する。

作り手の人間性を高めることなしに、
「本物」の作物は作れない。

ということで自ら提唱されている
育ちあいネットワークビジネス(SNB)の
取り組みも話されました。

最後に組織(企業)が目指すこととして
目の前の売り上げを増やすことでなく
組織を成長させること。
それには社員個人を成長させること。

ひとり一人の社員が成長して企業が成長する。
それを見て共感してもらった顧客が成長する。

「明日の顧客を創造せよ!」

これはぼくがドラッカーの「顧客の創造」に刺激され
昨日の、今日の顧客でなく「明日の顧客を創造する」と
考え出したキーワードです。

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MCEIは多様なマーケティングの現場で
困難な課題に挑戦し続けている
実務家の組織です。

MCEI大阪支部では10年ほど前から
一年間の定例会活動の基本方向を定める
「年間テーマを」決めています。

09年度「関西元気印!」1
10年度「わくわく!どきどき!」
11年度「素(す)のマーケティング」
12年度「Re:Marketing」

いやあぁぁっ!
まさにこの数年の年間テーマをそのまま
実践されているような森さんの活動です。

みかん農家として生産者として
太陽と土と栽培の現場で続けられている
すばらしい活動をお話いただきました。

希望はここから、
勝負はこれから。
これから面白くなる

今日、ここからまた新しい出発
元気出していこう。
(水口語録より)