「夏休みの間には…」

「夏休みの間にはポテチと清涼飲料水と
 カップラーメンを食べてはいけません」

小学生の我が子が学校からもらってきた
連絡事項のお手紙を読んだカルビーの社員は
私たちが作っている商品って悪者?って思ったのが始まりです。

カルビースナックスクールは
こんなカルビーの社員の思いから始まりました。
そんなお話を聞きました。

昨日のMCEI大阪支部 2012年2月度 定例会です。
カルビーの食育活動を聞きたいとお願いして
東京から女性お二人、部長さんとご担当にお越しいただきました。

カルビー株式会社 総合企画事業開発本部
カスタマーリレーション部 部長 二宮 かおるさんと
同じくカスタマーリレーション部の太田 江美さん。

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テーマは
「お菓子会社がする 小学校出張事業
 カルビースナックスクール」です。

カルビーの創業は戦後間もない1949年(昭和24年)
焼け野原の広島での創業です。
オーナー創業者の熱き思いが詰まった創業です。

非上場のままでの業務拡大が続いてきましたが
昨年2011年3月11日、東京証券取引所市場第一部に
上場して改めて上場企業としてのスタートを切りました。
 
そして2011年4月カスタマーリレーション部が設立され
二宮 かおるさんが部長として就任されました。
カスタマーリレーション部には三つの大きな仕事があります。

先ずは「お客様相談室」としての対応です。
クレームからお問い合わせまでを担当しています。
特にクレームのお客さんをどう離反することなく
ロイヤルカスタマーになっていただくかが重要です。

そして今日のテーマ「カルビースナックスクール」を
推進するフードコミュニケーション活動です。

子供の身近なおやつから大切な“食”を考える。
これをテーマに「カルビースナックスクール」は
2003年から始まりました。

冒頭に書いたように「ポテチは悪くありませんからっ!」
という熱き思いをもった社員から上がってきた活動です。
でも最初は苦労なさったようです。

教育界とはなにもコネがなかったスナック菓子メーカーです。
担当の太田さんは小学校をアポなしで回られ
ピンポーン!とインターフォンを押して回られたといいます。

「間にあってまーす!」
教材メーカーの営業に間違えられることもあり
なかなかお話を聞いてもらうことができなかったようです。

ようやく2005年にマスコミに取り上げられ
小学校からも来てほしいという申し込みも増え
2010年には全国で417校で実施できました。

カルビーの社員によるスナックスクールの展開です。
小学生小学校3〜6年生を対象としての45分間の授業です。
基本プログラムは三つのテーマです。

1.おやつの量を知る。
2.おやつを食べる時間を知る。
3.パッケージ表示の見方を知る。

昨日の講演でも参加者がグループになって
10歳ぐらいの男の子のおやつの
適正な量を知るというリアル体験もしました。
両手でこんもりいっぱいが一回のオヤツの量らしい。

ついついお酒を飲みすぎてしまうおじさんたちには
おいしいお酒もおいしいポテチも
「やめられない とまらない」なんですけどねぇ。

直接お客様と社員が話をする。
お客様がカルビー製品とどう関わっていただくのか。
どうすればカルビーらしさを伝えることができるのか。
それがカスタマーリレーション部のミッションと仰る。

単純でなーんも考えていない男どもの単品思考でなく
女性の持つ人間理解力をフルに発揮しての活躍が
まだまだ続きそうです。

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いやあぁぁっ!
昨日もおもしろいお話を聞くことができました。
MCEI大阪支部は今「旬」のお話が聞けます。

昨日定例会終了後のコミュニケーションサロンで
ぼくの定例会レポートは起伏が激しすぎるとご指摘を受けましたので
今回は出来るだけクールにレポーティングでした。

2011年度のMCEI大阪支部のは年間テーマは
「素」(す)のマーケティング。
来月の定例会が2011年度の最後の定例会です。

MCEIは多様なマーケティングの現場で
困難な課題に挑戦し続けている実務家の組織です。

勝負はこれから。
これからが面白くなる。
元気出していきまっしょい!