「不況またよし!」

昨日木曜日(6/11)はMCEI大阪支部の6月定例会でした。
講師はPHP研究所松下理念研究部主任研究員の川上 恒雄さん
テーマは「いま 松下 幸之助なら」という壮大なテーマです。

スクリーンには1895年(M27年)に生まれ1989年(H01年)94
歳まで生きられた松下幸之助さんの
写真や生い立ち、そして格言が講師の川上さんの説明で映し出されます。

幸之助さん成功の理由
それは三つのないないないです。
いわばサンナイ秘訣です

①学歴がない
→知識がないので他人の意見をよく聞く(衆知の経営)

②カネがない
→節約の大切さや儲けのありがたみがわかる

③健康でない
→病気がちのため、部下に仕事を任せる(事業部制)

そして人事の哲学については
・運の強い人を採用する
・秀才ばかり集めてもうまくいかない

採用面接の最後には必ず人事担当者が求職者に尋ねたらしいです。
「あなたは運が強いですか?弱いですか?」
そして「強いです」と回答した人だけを採用したらしい。

ぅんんん!なるほどねぇ。
ということは現在のパナソニックには
運の強い人の最強軍団が集まっているということなんですねぇ。

その他には
・上に立つ者が苦労する
・大きな失敗は叱らない
・短所は苦にせず、長所を見る
・部下を尊敬する などなど

ふんぞり返っている管理職に聞かせてやりたい話ばかりでした。
それにしても日本経済の黎明期や戦後の高度成長期を支え続けてきた
同年代の関西の創業者たちはどうしてほぼ全員が
ストイックで理念でそして宗教掛かるのでしょうか。

泥水を飲みながらそれこそ「血のションベン」を垂れ流すまでの
壮絶な日々の斗いの向こうには思わず寄りかかりたくなるような
自然の摂理の大きな慈悲の力に抱きしめられたくなるのでしょうか。

この松下と30年戦争と呼ばれる戦いをつづけたダイエーの中内さんも
まったく立場は相容れない存在でしたがぼくからみれば
まったく同じのタイプの関西のカリスマ創業者です。

今日は休みたいとか、会社を辞めたいとか、
そんな言葉は彼らの辞書にはきっとないのでしょう。
走りぬけていった先達の心を教えていただいた昨日でした。